みんとのつぶやき

読んだ本、聴いたCDの感想などをつらつら書いています。

読んだ本「変身」

 東野圭吾著で、部数もかなり出ているらしい本。先日から何度か表紙を目にする機会があり、なぜか目に留まっていたが、読み始めて納得。以前読んだことがある本だった。
 前半は読むと「ここは以前も読んだ」という気がするものの、結末は全く思い出せず、読み終えた後も記憶になかったのが謎だ。読み始めた本は、たいていの場合読み終えようとしてきたと思っていたが、この本は違ったのか。
 ストーリーは奇想天外のSFもどき(?)だが、大半の読者(私も含む)にとって「それしかない」という感じの結末のような気がする。物事の進行具合とは多少逆行した結末。その結末に至る過程は、主人公の最後の試みというか、反抗なのかもしれない。不幸中のごく小さな幸い、というか、ごく小さな救い、といった感じで、ホッとはするが、本当は見たくない嫌な芽を見なくてすんだ結末、という気がした。どんな性格であれ、自分は自分なのだ、ほかにとって替われるものではないのだ、ということを認識させられた。
 

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