みんとのつぶやき

読んだ本、聴いたCDの感想などをつらつら書いています。

読んだ本 「挑む力」

 桑田真澄の著書。甲子園時から注目され、プロ野球選手として王道を歩いていたと思っていたので、かなり意外な内容だった。ある意味王道を歩いたには違いないとは思うが、イメージとはかなり違っていた。高校1年生、初の甲子園でエースで優勝、というイメージが強かったが、最初からエースだったわけではなく、大阪大会で投げるピッチャーがいなくなったから出番が回ってきた(と本にはある)そうだ。初めて大阪大会で登板したとき、味方がだれも声をかけてくれず孤独だった、回を重ねていくとだんだん声をかけてくれたというのは、今文面を思い出すと涙がでてくる。アルコールの影響下にいるからというのもあるが。。。。
 素直で柔軟性のある姿勢に感嘆した。ほぼ意味がないと思われる過去の練習(に付随する)内容について恨んでいない、体格のコンプレックスも、親を恨んだりするのではなく、もしかしたらそういう時期もあったかもわからないけど、克服しようとしてきた姿勢、その他もろもろ。すべての根本となっている、野球が好きだ、という強い思い。広い視野に立った、野球界や野球人に対する思い。野球を志す人だけでなく、あらゆる若い人々に読んでほしい本だと思った。

<後日追記>
 上記では全く漏れてしまったが、本の後半は(プロ)野球の将来を思う文章になっている。日本、アメリカのプロの世界を経験し、またその上に勉強も重ねての言葉が連なっている。どんな世界であれ、それまでの慣習はなかなか崩れないし、変えるのも難しいと思う。が、関わる人々が「そういえばあの本にこんなことが書いてあったかも」と思いだし、よい方向に向かう一助になるといいなと思いながら読んだ。野球界のことは全くわからないが。