みんとのつぶやき

読んだ本、聴いたCDの感想などをつらつら書いています。

読んだ本感想「おばあちゃんがぼけた」

 先日読んだ「へろへろ」で出てきた人物の著書のうち、一般向けのものの1冊。「へろへろ」は、特別養護老人ホームづくりの話だが、こちらはぼけてしまった人々と、その関わりそのものの話だ。理屈っぽくなく、ありのままが著者のフィルターを通してわかりやすく提示されている感じだ。
 昔も今も、周囲にあまり年輩の方々がいないこともあり、「ぼける」という現象についてほとんど知識も経験もないが、この本は私の中のその現象理解に多少肉付きを与えてくれた気がする。とても固い表現で、自分で書きつつ違和感があるが。。。
 人間の基本的な行為が、うまく行われるようによりそい、手をさしのべること。人と関わることの大切さ。だれかの発言をきちんと理解しているか、会話が噛みあっているか、ということではなく、場を、笑いを共有することがもたらす効果。描かれているのはほんのほんの一例だが、読むのもつらい場面もけっこうあり、とばしてしまった。ほかにも、いろんな意味で考えさせられる一冊だった。