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みんとのつぶやき

読んだ本、聴いたCDの感想などをつらつら書いています。

読んだ本 「晩鐘」感想

 乃南アサ著の小説。少し前に、3冊か4冊続きの1冊目だけ読み、あまりの先行きの暗さに続きを読むのはやめようと思ったのだが、やはり気になって読んでしまった。かなりななめ読み。別の小説の登場人物たちの「その後」の話らしい。以前の小説は読んでいないが、読んでいたらもう少しちがった感想になるのだろうか。
 途中までの感想の通り、暗いというか、やりきれない出来事の連鎖が行き着くところまで行ったような出来事が起こって小説が終わる。唯一の救いは、主要登場人物の一人が、やっと前を向いていこうとしているところか。そこまでの過程はかなりヘビーで、心理的ないばらの上を重い枷をはめて歩かされているのを眺めているような気にさせられ、気分が悪くなった。
 物事に対する処し方は人によって違っていて、正解、不正解があるわけではない。とんでもない出来事(事件)の後、だれもがぎりぎりのところで精一杯のことしかできないし、余裕などない。年齢や立場の違いはあれど、ある人は、その過程はヘビーなものでも、やっと一歩を踏み出そうとすることができ、一方別の人は、大小いろいろ巻き込まれ右往左往することしかできず(またはそれしか許されず)、さらに痛ましい結末へと向かってしまう。不条理というかなんというか。。。。
 精一杯できることしかできなくても、行動は注意しなければ、と思ってしまった。それとは別に、自分自身もいつでも犯罪の加害者(家族)または被害者(家族)になる可能性もあるのだ、ととてもこわい気分になった。その意味でも、行動には注意しなければ。。。