みんとのつぶやき

読んだ本、聴いたCDの感想などをつらつら書いています。

読んだ本 ~ 「慟哭  小説・林郁夫裁判」

 図書館で見つけ、借りてみた。林郁夫の名前は当然知っていたし、地下鉄サリン事件の実行犯で唯一無期懲役が確定した人、というのも聞いたことがあったが、もともと詳しくなく、ニュースになったことで覚えていないことも多かった。
 (読んで間もないにもかかわらず上手く要約できないが)多くの人を救えない無力感、一方、オウムの教祖は多くの人の魂を救済し、また最終解脱者である、ということが深みにはまっていくきっかけの一つだったようなのがなんとも皮肉というか、悲しい。結果的にサリンをまくことにつながるとは。本から見える限り、本当に善意の人なのに。
 ここでは「人を救う」ことだが、何かをするには、突飛な方向ではなく、一つ一つの結果は大きくないように見えても、地道に進め、その相互作用が結果的に大きなものを生む(かもしれないことを期待する)ということだろうか。(突飛な方向も時には大切であるが。)以前見たテレビ番組で、素晴らしい技術をもった医師が、多くの人(医師)にその技術を伝えるべく活動している様子を紹介していた。「教える」ことかなり地道だが、一対多で裾野が拡がる。
 専門や仕事は人により様々で一概にいえないだろうが、何か踏み出すとき、地道に物事を考え、進めていけるよう、地に足がついた考え方ができるようになりたいと思った。